旧家の北神家と西神家が長年いがみあう僻村。
北神家の長男の婚約が決まった矢先、婚約相手の娘が失踪。同じ夜、村長の若い後妻も姿を消す。やがて村外れにある引き揚げ者の小屋で娘の絞殺体が発見されるが、小屋の主は「湖に浮いていた死体を拾っただけ」という。娘は義眼だったらしく、しかもその義眼は抜き取られていた――。
西神家の長男らに疑いの目が向けられるなか、金田一は犯人を暴くため、思い切った賭けに出る。